不動産考察

住宅ローンについての考察

相変わらずの低金利時代が続いていますが、少しでも安く不動産を購入するのにローンについての研究は欠かせません。
多くの情報があふれている中で、変動・固定・フラット35など私なりにまとめてみました。

どれくらいの期間所有する予定ですか?

まず考えるべきは、今回の物件購入にあたりその物件にどれくらいの期間お住まいになる予定かということです。
長期にお住まいになる予定であればあるほど、将来の金利上昇リスクを伴います。
特にお子様がいらっしゃる場合、お子様の年齢によってある程度の予定は立てやすいかと思います。
例えば今後10年くらいを予定しているのでしたら、変動金利で安い金利のメリットを享受したほうがいいですし、逆に20年以上住む予定や住み替え後も賃貸に回す予定など長期所有をお考えでしたら固定で返済を確定させることでリスクを減らせます。

少しでも返済額を減らして得をしたい

昨今の低金利時代という状態でよくお客様から聞くお話しなんですが、
「今は金利が安いからできるだけ多くのローンで購入したほうが得ですよね?」
ということを聞かれます。
その意見については、正しくもあり間違ってもいます。

例えば余裕資金1000万円の現金があって、それを住宅購入に充当するか、それとも充当せずにローンを組むかという比較についてです。
単純に考えて金利が1%とすると、1000万円を年利1%以上で運用できるならばローンを借りて余裕資金1000万円を運用したほうが得になります。
ただし考えるべきはまず諸費用について、1000万円分の抵当権設定費用(約4万円)やローンの保証料(期間35年の場合約20万円)が余分にかかります。
またノーリスクで年利1%運用できる保証はないので、特に普段投資をされていない方はむしろ資金を減らす可能性もあります。

また金利についても物件の借入金額が9割以内かそれ以上かで大きく変わります。
金融機関からすると100%に近い額を融資することはリスクが高まりますので、当然金利も高く設定されます。
このようにあまり有利な条件で融資を受けらえない可能性があります。

フラット35について

弊社のお客様でもフラット35を利用される方が増えている印象です。
フラット35のメリットはいろいろありますが、正直一番は審査が通りやすい点かと思います。
例えば年収が低い場合でも、ご両親どちらかとペアローンを組めば収入合算で算出できます。
もちろんご両親と同居の必要性はありません。(そのため離れた田舎の年金受給者の両親とペアローンを組むことも可能です)
お困りの方は是非一度ご相談ください。
またネットバンクを含めフラット35の取り扱い金融機関は数多くありますので、後日まとめる予定です。

結論

ローンは不動産業者のいうことをそのまま受け取らず、必ずご自身で確認してご納得いく商品を選んでください。
もちろん毎月状況は変化しますので、常に最新の情報を取得する必要がございます。
あなたに合った商品を選べば、支払金額やリスクをぐっと減らすことができます。