住まい探しを始めてみると、このエリアは高いとか、ここは他よりお値打ちそうだとかいろいろ感じることがあると思います。ではその不動産の相場は、どのように決まっていくのでしょうか。
もちろん不動産は需要と供給によって相場が作られていくのですが、それを作る主要な項目を整理して考えてみると、意外とシンプルに考えることができます。
1,職場・勤務先・学校がどこにあるか
皆さんが住まいを探す際、まず最初に場所を決める基準になるのが、「通勤や通学にどれくらいかかるか」ではないでしょうか。
ほとんどのみなさんがまずはそこを基準にして、アクセスがいい駅・路線を絞っていきます。
そのためすべての住まい選びの基本は、職場・勤務先・学校の場所が基準になっています。
極端なことを言えば、東京から職場や学校がなくなっていけば、東京の不動産相場は下がることになります。(現実的にはありえませんが)
2,職場・学校への電車路線
次にその場所へ行くための電車の路線を考えます。路線によっては朝は非常に込み合ったり、本数が少ないなど路線の運行状況も比較の対象になります。
また、その路線によって通過する駅がいろいろあると思いますが、人気の駅や便利な駅があればそれをプラスに考える人は多くなるので、相場は高くなります。
3,その街の雰囲気や住み心地
街の雰囲気や住み心地は、その街の歴史や街並み、住んでいる人々によって作られていきます。
学生が多い街と、ファミリー層が多い街とでは雰囲気が違うはずです。例えばファミリーの方は落ち着いて安全な街を好みますし、学生は賑やかで楽しい街を好みます。その人気具合によって相場が作られていきます。
不動産相場は大きくわけてこの3つの要素が関係していますので、不動産購入を考えている方にはこの3項目が当てはまる場所で選べば、今後相場の変動リスクを受ける可能性が低いと考えられます。
ではその「相場の変動リスクが低いエリア」とはどこになるでしょうか?
基本的には東京都内の物件、もしくは都心へのアクセスがいい神奈川県・埼玉県・千葉県の物件は今後も相場は安定していると考えられます。具体的には、東京23区エリア(商業エリアを除く)・武蔵野市・三鷹市・小金井市・国分寺市・国立市・調布市・西東京市あたりのエリアになると思います。職場・学校の場所が今後10年で東京から撤退する可能性は限りなく少なく、路線が変更することはありえません。街の雰囲気もこのエリアは歴史の古い街が多いので、これからも雰囲気は守られていくでしょう。そのため今後10年を考えてもこのエリアは「相場の変動リスクが低いエリア」といえます。
また、都心エリア(渋谷区・新宿区・目黒区・品川区・文京区・港区・千代田区あたり)に関しては相場はある程度安定していますが、すでに相場がとても高いので、住まい選びで得をするという観点ではなく、一種のステータスになっています。
湾岸エリアに関しては、今後上る可能性もあるし下がる可能性もあるエリアです。正直投資的感覚が必要になりますので、自信がある方にはオススメです。
先のことはもちろん誰にもわかりませんが、主要な項目を整理して考えてみればある程度の予測はたてることが可能です。しかもその予想は、かなり高い可能性で当たると考えられます。
ご参考になさってください。