不動産考察

少子高齢化で東京の不動産相場は下がるのか?

最近ネット記事などでたまに見るのですが、少子高齢化で東京も今後空き家が増えて不動産相場が下がるとの意見があるようですが、実際はどうなのかデータを元に考えてみました。

東京の人口は増え続けている

まず東京都の人口の推移についてですが、東京都ではデータ集計を開始した昭和31年からずっと人口は増え続けています。

東京都の総人口(推計)の推移

少子高齢化による人口減少は都市部以外では顕著ですが、都市部では逆に人口増加が続いています。

世界の大都市は人口増加が続いている

ロンドンの人口が過去最高を突破したというニュースがでていましたが、世界中の大都市ではすべて人口増加が続いています。この傾向は今後より一層顕著になり、都市部と郊外での格差はより進むと考えられています。

アジアの中での東京の立ち位置

アジアの大都市の中で今後東京がどのような立ち位置になるのか、これは人口増加の大きな要因になると考えられます。一番に考えられるのは移民の問題になるかと思いますが、アジア全体の人口は今後も増え続け、その人たちは郊外から都市部へ住居を移していくでしょう。その選択肢として香港・シンガポール・バンコクなど諸国の大都市に並んで、東京は間違いなく候補として選ばれるはずです。

結論

不動産相場は需要と供給によって成り立つとの原則は絶対に変わりませんので、都市部の人口が今後も増え続ければ不動産相場は上がると考えられます。ただしその推移は物価などとも連動するはずですので、すぐに大きな変化があるとは思いませんが、一部で言われている、少子高齢化で東京の不動産相場が下がるという考えは非常に短絡的かと思います。