不動産考察

大手不動産仲介業者の役割を考える

私は以前大手仲介業者の最大手「三井のリハウス」に勤務しておりました。
不動産の購入を検討する際に、まずは大手不動産業者に相談に行く方も多いのではないでしょうか。元大手不動産会社にいたものとして、大手仲介業者を使うべきケースはいくつかあるかと思います。

大手不動産業者を使うべきケース

1、古い中古戸建の購入を検討している場合
古い中古戸建のの取引は一番トラブルが起こりやすいケースのため、大手仲介業者を使うことは良い選択です。中古戸建の場合考えられる問題点としては
・境界が未確定で隣地との交渉がこれから、もしくは難航している
・建物が古く瑕疵担保責任など引き渡し後の問題発生の可能性がある
・所有者が複数いる、相続により所有者の意思決定が難航している
などなど、考えられるトラブルは尽きません。

2、境界確定していない土地の売買
境界のトラブルは大手が仲介したほうが隣地所有者との交渉がスムーズです。あなたが逆に隣地所有者だった場合のことを考えれば、やはり大手の名前が安心できる材料になることは想像にたやすいです。

逆に大手仲介業者を使わなくても、問題が起こる可能性がほぼないケース

1、新築戸建ての購入
土地建物ともに売主が商品として整えられたものを提供しておりますので、わざわざ仲介手数料を支払って大手仲介業者から購入するメリットはありません。境界も確定済み・建物主要部分は最低10年の保証・設備についてはメーカー保証がつきます。

2、境界確定済みの土地の売買
大きな土地を分割して販売する場合など、測量して境界確定・分筆も済んでいるので問題は起こりません。
安心してハウスメーカーと相談してください。

3、マンションの購入
マンションは基本的に取引の内容は決められた形式になりますので、売主に特別な事情がない限り問題は起こりません。(リフォーム済みのお部屋はそのまま入居可能ですので、特に安心です)

不動産取引は大きな金額のお取引です。
ご不明な点等ございましたらすべてお答えしますので、何なりとお申し付けください。