A.将来的な資産性を考えると、おススメできません。
コーポラティブハウスとは購入希望者が集まって、みなさんで土地を購入し、各住戸の間取りやデザイン・設備等を設計して建築するものです。通常のマンションと違いかなり自由な設計が可能な点と、不動産デベロッパーによる広告宣伝費や利益が不要であることがメリットとしてあります。
中古市場での売却が難しい
コーポラティブハウスの最大のデメリットは、中古で売却する際に通常のマンションに比べてかなり苦戦をすることです。通常のマンションは間取りや面積・設備などがもっとも売れやすいように商品企画されていますので、中古で売却する際も同じように買いたいと思う人が必ずいます。
それに対しコーポラティブハウスは、各住戸が自分の理想のデザイン・間取りを詰め込んでいますので、それを気にいる人はマンションよりも圧倒的に少なくなります。
無難なものが一番売却の時に有利です
例えば自動車についても、一番下取り価格が高いのは無難な白か黒です。ブランドバックも定番のものが一番下取りが高くなります。
やはり無難なものは、言い換えると定番のもの、より多くの人が気にいるようにデザインされていますし認知されていますので、それが最大の強みです。
将来的なリスクも考慮して
コーポラティブハウスは小規模なタイプが多く、将来的に大規模修繕などのコストが割高になる可能性があります。
またもともとコーポラティブハウスの土地というのは、戸建てにするには広すぎ、マンションを開発・建築するには狭すぎる、そしてよくあるのが土地の形がいびつで設計しにくいという特徴があります。そのため立地や土地の形についてもそれほど優れているわけではありません。
永住のつもりならアリ
将来的に転居もしない、売却もしないということでしたら、思いっきり自分のこだわりをいれてデザインしてもいいかと思います。ただしほとんどの方は不動産という高額の買い物に対して、出口戦略を考えたうえでの選択が求められるはずです。
・資産性を考えるとコーポラティブハウスはオススメできない
・無難が一番売却しやすい
・永住するつもりならアリ、そうじゃないなら出口戦略を意識した選択が必要